先日TGS(東京ゲームショウ)で開かれた、パズル&ドラゴンズの大会にて優勝した「ゆわ選手」が本来受け取るはずであった500万円をJeSU(日本Eスポーツ連合)の規定で受け取れなかったということが話題になっています。
今回は大会の内容ではなく、そのJeSUの規定や本来あるべきEスポーツ像と日本のかけ離れたEスポーツの理解を中心に解説していきたいと思います。
※専門家では無いため、あくまで個人的な意見です。
目次
そもそもJeSUって?
何なら日本にEsportsを浸透させたり、スポーツ精神を養ったりするそうです。
公式サイトの概要見ましたが、どれも堅苦しいものばかりで本当につまらないなと思いました。
どうせエアプ(やったことないのに知った口で話す)で取り決めて規則とかつくってやってるんだなぁって感じです。
本来ならもう少し選手側に利益がいくように作るはずなんですが、なんで企業やゲームが縛られないといけないんですかねぇ…
プロライセンス
JeSUではプロゲーマーになるための「ライセンス」を発行しているんですが、そのプロライセンスの種類がおかしい!
プロライセンス認定タイトル
※執筆当時2019年9月17日現在
・鉄拳
・ぷよぷよ
・レインボーシックスシージ
以上のゲームタイトルです。
これだけ見てある程度ゲームやったことのある人ならわかると思いますが、格闘ゲームが大半を閉めているんです。
確かに日本の格闘ゲームの競技人口は世界的に見ても多く、プロゲーマーも多くいます。
ですが、日々ゲームをしていると色んなゲームの世界大会があったり、大きな大会に日本から出場しているのをご存知ですか?
その人たちはプロゲーマーのライセンス無いのにプロゲーマーなの?
と謎に思う人のために、今度は世界のEスポーツについて見ていきましょう。
ちなみに賞金をその金額のまま全て受け取るには15歳以上から取得できるプロライセンスが必要で、今回のパズドラの賞金は優勝者の「ゆわ選手」がジュニアのライセンスであったため見送られた形になるそうです。
非常に腹立たしいですよね。
世界的なEsportsタイトル
現在ある全てのEsportsタイトルを紹介するとキリがないので、大きな賞金のある大会などを参考にして紹介したいと思います。
ちなみにEsportsOVSERVERというEsportsを取り上げているサイトでは78種類(数え間違えでなければ)ものゲームが登録されており、ほほ全てに賞金付き大会が開催され、それぞれのプロゲーマーもいることがわかりました。
気になる人はこちらから(英語だよん)
それでは紹介していきます!
Esportsタイトル
・ロケットリーグ
・ハースストーン
・FIFA
・Fortnight
・PUBG
・シャドウバース
・レインボーシックスシージ
・DOTA2
・CSGO
・League Of Legends
・鉄拳
etc...
数ある中でもこれだけ多くのタイトルがあります。
しかも、賞金総額億越えの大会もチラホラ…
世界的に見たEsportsのジャンルは格闘ゲームもそうですが、大半がFPSやTPSゲームです。
他にはカードゲームなどもありますが、ここが日本と大きく違う特徴でしょう。
日本は自国で強いプレイヤーがいるジャンルや日本が誇るゲームをEsportsとして認め広めていこうとしていますが、国際的に見ると間違っていると私は思います。
競技人口が少ないゲームならわかりますが、競技人口のあるゲームでなぜプロにさせない?
そもそもライセンスは必要なのか?
選手を絞るのでは無く、主催者側にもっと協力して大会などを広めていくのがEsportsを広めて行く上で大事なことなのではないでしょうか?
Esportsとは
日本では「えれくとろにっく すぽーつのりゃくごなんだよ」ってぬかしたこと言ってますが、本質は違います。
Esportsは野球やサッカーなど、体を動かすスポーツと同じようにチームまたは個人で実力を高め、人々に夢と感動を与えられるゲームだと私は考えています。
そして、そのようなプレイをする人のことをプロゲーマーと呼ぶのです。
要するに、プロゲーマーは「人に夢と感動を与えることが出来るプレイができる人」にのみ与えられる称号で、ライセンスなどで縛る必要はないはずです。
その事をたくさんの人に認められてチームなどに入ったりするので、プロチームなどが存在するのではないでしょうか?
Esportsを知らない一般の人々に間違った理解をして欲しくないです。
ゲームのプロ=ゲームが上手い人
で済まされていいわけがありません。
プロ野球選手は野球が上手いだけでなく、それを見る人々に夢と感動を与えてくれませんか?
プロサッカー選手も同じように夢と感動を与えてくれませんか?
プロゲーマーも夢と感動を与えられることが出来ます。
ぜひJeSUの人達にはこのことを理解して今後のEsports業界を盛り上げていってほしいと思います。
今回の対応
こういったことをふまえて最初に戻ります。
今大会で優勝した「ゆわ選手」に送られることのなかった500万円。
彼は名誉をもらいました。とTwitterで呟いていましたが、それで良かったのでしょうか?
少なくとも彼がジュニアからプロになった時に受け取れなかった500万円は贈呈するべきです。
今回の件で頑張っている子供たちが夢を奪われたなどと声をあげないかが心配ですが、このように夢と希望を奪ってしまうような対応は良くないです。
受け取れないような年齢で大会出場できるなら年齢制限を付けるべきですし、このような所をJeSUがしっかりと管理するべきなのではないでしょうか?
プロライセンス(笑)とかいう日本国内のみのプロの資格はなんの役にもたちません。
多くは海外で名を残すくらいの気持ちで頑張っているのですから。
プロチームやプロゲーマーに対しての保証や大会の運営などもっと他に力を入れて活動してほしいと思いました。
ここまで読んできた人ならわかると思いますが、これだけ日本と世界でEsportsの違いがあるのですから、そりゃあ遅れるわけですよね。
そろそろ気づいてほしいものです。
まとめ
・JeSUから出ているわけのわからないライセンス制度のせいで賞金が受け取れなかった!
・日本と世界のEsportsの認識が天と地の差くらいかけ離れている
・そのことを全然気づいていないのでこのような事態が起きてしまった。
こんな感じですね。
消費者庁もなんか賞金に対して言ってましたが、結局のところプレイヤーは国に従いませんよ。
スポーツ選手もそうですが、そのスポーツをやるためのチームや競技に従うのであって、国に従わなくちゃいけない理由がわかりません。
大体はスポンサーが沢山つくチームがプロって言われるんですから、国でプロはこのような者だ!って決めつけなくてもみんな分かりますよ。
今すぐ改善が必要だと思います。
かなり突っ込んだ記事になりましたが、共感してくれる人がいると幸いです。